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きものでのお出かけ完全ガイド|持ち物・所作・食事マナー

きものを着てのお出かけは特別感があり、いつもと一味違った体験ができます。

今回は、きもの初心者にもわかりやすく、外出時のコーディネートや持ち物、基本マナーについて解説します。

このガイドを参考に、​​きもののお出かけを楽しんでみてくださいね。

きもので1日お出かけするときのコーディネート

まずは、外出先に合ったきものを選び、天候に合わせたアイテムを準備しましょう。きものでのお出かけがもっと快適になる、コーディネートのコツを紹介します。

きものの選び方

きものを選ぶ際は、TPO(時間・場所・場合)を意識することが大切です。

季節に合った素材や柄を選ぶことで、見た目も着心地も快適になります。夏は絽(ろ)や紗(しゃ)などの透け感のある着物を選んだり、秋は紅葉柄の着物を選んだりといった工夫をしましょう。

また、カジュアルな場所では小紋、セミフォーマルな場では訪問着や付け下げなどがおすすめです。

そして外出の目的によって、ふさわしいコーディネートが変わります。結婚式、お茶会、入学式など、それぞれのシーンに適した装いを心がけてくださいね。

上着の選び方

きものの上着は防寒や汚れ防止に役立つだけでなく、着物や帯を傷みから保護する役割もあります。例えば、電車や車、バスに乗車するときには帯が擦れてしまったり乗車客のバッグの金具がきものに引っかかってしまうなどのリスクがあります。全身コーディネートの一部としても重要な役割を果たします。きものはデリケートな素材で袖や裾が長く、常にどこかに触れてしまうリスクがありますのが、上着を着ることで安心できますね。

以下は、上着の種類と適したシーンの一例です。

上着の種類特徴と用途適したシーン
道中着防寒・防汚効果、動きやすさが特徴カジュアルな外出
羽織カジュアルからフォーマルまで対応お茶会や食事会など幅広い場面
道行コート防寒に優れた厚手のものが多い冬のフォーマルな外出

最も寒い時期には、その上にショールを用います。

天候に合わせるアイテム

天候に応じて適切なアイテムを持ち歩くことで、より快適に過ごせます。

【夏】

  • 保冷剤
  • 日傘
  • 扇子

【雨の日】

  • 雨コート
  • 草履カバー
  • 大きめの雨傘

【冬】

  • 防寒ショール
  • 厚手の足袋や重ね履き用足袋
  • 使い捨てカイロ

おでかけで体調を崩さないように、暑さ対策・寒さ対策を講じましょう。


あると便利なものリスト

きものでの外出にあると便利なアイテムをいくつかご紹介します。

【あると便利なものリスト】

  • 着物クリップ:トイレで着物の裾を帯に留めておくと汚れ防止に便利
  • 小さめのミラー:ちょっとした身だしなみチェック用にあると便利
  • ハンカチや手ぬぐい:汗や汚れを拭くのに便利
  • 足袋ソックス:長時間の歩行時にあると便利
  • 風呂敷:食事のときの着物カバーや、エコバッグ用にあると便利

これらのアイテムはきものの着崩れや汚れ防止に役立つほか、和の装いとも相性がいいため、その仕草に品が感じられるでしょう。

きもので外出時の基本マナー

きものでの外出は見た目だけでなく、所作やマナーにも気を配ることが大切です。ここでは、移動中や訪問先、食事の際の注意点を解説します。

移動中のマナー

公共交通機関で移動する際は、きものが汚れないように羽織やショールを上に着たり、足袋が汚れないように草履カバーをしたりするといいでしょう。

満員電車で吊り革につかまる場合、もう片方の手を添えて、袖口を手首のあたりで抑えるようにすると袖が下がってきません。肌の露出を控えるのもマナーです。

階段やエスカレーターでの裾さばきにもポイントがあります。足先は軽く内股、あるいはまっすぐにして、歩幅は小さくしましょう。

裾を片手で軽く持ち上げることで、汚れや引っかかりを防止できます。

車に乗るときは、足から入ると着崩れしやすいので、裾を抑えながらお尻から入るように座席に腰をおろすのがおすすめです。

訪問先や施設内でのマナー

訪問宅の玄関先で、道中着やコートを脱いでおくのがマナーです。ただし、羽織は洋装でいうカーディガンのような位置付けなので、室内で着用したままでも問題ありません。

そして、ホテルや飲食店で羽織やコートなどを預ける場合は、汚れ防止のために風呂敷に包んでスタッフの方に渡すとスマートです。

食事の際のマナー

慣れないきものでの食事は、長い袖が汚れないように注意しましょう。食事の席で袖をまくって肌を見せるのはマナー違反です。

遠くのものを取るときに腕を伸ばす際は、反対の手で伸ばした方の袖をおさえましょう。

ナプキンの用意がないお店もあります。そんなときは、大きめのハンカチときものクリップを使うのがおすすめです。

きものクリップで広げたハンカチを衿元に留めるとナプキンの代わりになり、きものが汚れません。


まとめ

きものでのお出かけを楽しむためには、適切なコーディネートや天候への配慮がポイントです。そして、所作やマナーを意識することで、きもの姿がより一層輝きます。

きものの魅力をもっと深く知りたい方は、当学院での学びを検討してみてはいかがでしょうか。

きものに関する知識や技術を習得し、日常でのきもの体験をさらに豊かにすることができますよ。きものの魅力を存分に味わいながら、お出かけを楽しんでくださいね。

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