きものを楽しむなら、きものや帯の扱いにも気を配りたいものです。お手入れや保管の前に、まずはたたみ方をマスターしておくことが大切です。
そこで今回は、帯を美しく保管するために欠かせない、正しいたたみ方をご紹介します。
帯は折り目がつきやすいもの!取り扱いに注意しよう
「帯はきものより丈夫だから、シワになりにくい」と思っていませんか?実は、帯こそシワや折り目がつきやすいアイテムです。
適当に扱ってしまい、折り目がついてしまった経験はありませんか?いざ、きものを着るときに目立ってしまい、困ったというお話は少なくありません。
だからこそ、帯をキレイにたたむ方法を身につけ、不要なシワや折り目がつかないように心がけましょう。正しいたたみ方を実践すれば、大切な帯を長く美しい状態で保つことができますよ。
帯をたたむ前に種類や部位を確認しよう
帯にはさまざまな種類がありますが、今回は「袋帯(ふくろおび)」と「名古屋帯(なごやおび)」のたたみ方をご紹介します。たたむ際には、帯の部位を知っておくと作業がスムーズです。「たれ」や「て」など、覚えるのはほんの少しだけなので、この機会に確認しておきましょう!
袋帯 | その名のとおり、袋状になっている帯です。表と裏があり、4m前後の長さが一般的です。二重太鼓のほか、様々な結び方ができます。 |
名古屋帯 | たれの部分は普通の帯幅で、体に巻く部分は半分に折って半幅で仕立てられています。一重太鼓を結ぶことが多いです。 |
実践!帯のたたみ方
さっそく、袋帯と名古屋帯それぞれのたたみ方を見ていきましょう。正しいたたみ方を覚えて、大切な帯を美しい状態に保ちましょう!
帯のたたみ方~袋帯
- まず、帯を模様が外側にくるように二つ折りにしておきます。
- さらに二つ折りにします。
- 最後にもう一度、二つ折りにします。
帯のたたみ方~名古屋帯
- たれを手前側に三角に折り返します。
- たれをさらに左の方へ三角に折り返し、余った部分は重ねて折り返します。
- 左右から内側におります。このとき、太鼓の模様に折り目がつかないようにしましょう。
- ひっくり返して、太鼓部分が折れていないか確認しましょう。
帯をたたむときのポイント
帯をたたむ際の最大のポイントは、太鼓の模様や刺繍部分に折り目をつけないことです。特に、豪華な刺繍や重厚な模様がある帯の場合、折り目がつくと目立ちやすいため注意が必要です。場合によっては、たたむ際に真綿を挟んで保護することもあります。作業中は帯を慎重に扱い、大切にたたみましょう。
帯は和装の要ともいえる存在で、きものの美しさを引き立てる大切なアイテムです。そんな帯を美しい状態で保つためには、きものと同じようにシワのない丁寧な管理が欠かせません。正しいたたみ方をマスターして、大切な帯を長くキレイに保管しましょう!
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