異国情緒あふれる港町「横浜」をはじめ、歴史的な建造物が残る「鎌倉」や、日本有数の温泉地である「箱根」など、神奈川には数多くの観光スポットがあります。
今回は、きものでおでかけしたくなるような、神奈川の日本庭園・建築物・グルメスポットをご紹介します。
きもので散策したい日本庭園
一条恵観山荘(鎌倉)
- 住所 神奈川県鎌倉市浄明寺5-1-10
- 公式情報 https://ekan-sanso.jp/
国指定重要文化財である一条恵観山荘(いちじょうえかんさんそう)は、江戸時代初期に皇族の「茶屋」として建てられました。後陽成天皇の第9皇子である一条恵観自身の設計であり、もとは京都・西加茂に建築され、昭和34年(1959)に鎌倉へ移築された由緒ある山荘(別荘)です。
庭石や枯山水も建物と共に移されており、当時を再現して配置されています。四季の移ろいを感じる花々や木々に囲まれた京都風の日本庭園を、きもので散策してみてはいかがでしょうか。
茅葺き屋根が日本の伝統的な田舎風の景観をつくりだし、甘味処も併設されているので、ほっとくつろげる空間となっています。
三溪園(横浜)
- 住所 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
- 公式情報 https://www.sankeien.or.jp/
三溪園(さんけいえん)は、生糸貿易で財を成した実業家・原三溪によって明治39年(1906)に造られた日本庭園です。東京ドーム4個分の広大な敷地を有し、自然豊かな園内に京都や鎌倉などから集められた歴史的建造物が建ち並んでいます。文化財的にも芸術的にも価値の高いものとして、平成19年(2007)に庭園の空間全域が国指定名勝とされました。 正門を入ってすぐ、大池の向こうにそびえ立つ三重塔を望むことができます。ウメやツツジ、サクラ、モミジの名所としても知られています。特に「夜桜×三重塔」や「紅葉×古建築」がライトアップされる時期は、きもの姿で幻想的な写真を撮影することができますよ。
長谷寺(鎌倉)
- 住所 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
- 公式情報 https://www.hasedera.jp/
開創は奈良時代の天平8年(736)と伝わる長谷寺(はせでら)の境内は、緑深い観音山の中腹から裾野に広がっており、四季を通じて花が絶えることのない「鎌倉の西方極楽浄土」とも呼ばれています。特に梅雨の時期は、40種類2500株のアジサイが見頃を迎え、鎌倉随一の風情ある観光スポットとしても有名です。
本尊の十一面観音菩薩立像は、奈良の長谷寺の像と同じクスノキから彫られたといわれており、木造の仏像では日本最大級の高さ(9.18m)を誇ります。
見晴台すぐ横の食事処「海光庵」では、「お寺のカレー」や「寺まんじゅう」などをいただきながら、鎌倉の海や街並みを一望できます。
日本の歴史を感じる建築物巡り
旧伊藤博文金沢別邸(横浜)
- 住所 神奈川県横浜市金沢区野島町24
- 公式情報 https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/nojima/
旧伊藤博文金沢別邸は、横浜市金沢区の野島公園敷地内に再建されています。邸宅は日本の初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文により、明治31年(1898)に建てられた茅葺き屋根の木造建築です。建物の老朽化が著しかったため、平成19年(2007)に解体工事・調査を行い、平成21年(2009)に創建時の姿へと復元が完了しました。
大正天皇が滞在したという「晴嵐の間」は、松の木越しにオーシャンビューが広がります。ヒノキの浴槽や漆塗りのトイレなど、素朴な佇まいの中に来賓をもてなす心遣いが垣間見えます。
川崎市立日本民家園(川崎市)
- 住所 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1
- 公式情報 https://www.nihonminkaen.jp/
川崎市立日本民家園は、日本の古民家を将来に残すことを目的に開園した野外博物館です。国指定重要文化財や有形民俗文化財など、江戸時代の古民家を中心に25件移築・展示されています。年中さまざまなイベントが開催されており、きもので訪れた際は園内散策や伝統工芸館での藍染め体験などを通じて、昔ながらの生活に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
また、川崎市立日本民家園がある生田緑地内には、かわさき宙と緑の科学館、川崎市岡本太郎美術館もあるため一日中満喫できます。
神奈川県立歴史博物館(横浜)
- 住所 神奈川県横浜市中区南仲通5-60
- 公式情報 https://ch.kanagawa-museum.jp/
神奈川県立歴史博物館は、旧館部分が明治37年(1904)に横浜正金銀行本店として建てられたネオ・バロック様式の建物で、国の重要文化財・史跡に指定されています。
常設展示は、先史から現代までのかながわをテーマとして、5つの時代別に分かれています。人々の生活や信仰、政治や経済の変化、港を通してもたらされた外来文化などが印象的です。
年数回は特別展も開催しており、ミュージアムライブラリーや喫茶店もあるので、明治時代の雰囲気を感じつつかつてのかながわにタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。
※2025年1月から2026年9月(予定)まで工事のため休館します。
きもので訪れたいグルメスポット
湯葉丼 直吉(箱根)
- 住所 神奈川県足柄下郡箱根町湯本696
- 公式情報 https://gex4000.gorp.jp/
箱根町大平台の名水「姫の水」で作る汲み上げ湯葉。とろけるような美味しさの湯葉を贅沢に使ったオリジナル丼ぶりは、ここでしか味わえません。温泉街をきもので歩いた際に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ともや 鎌倉小町店(鎌倉)
- 住所 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-6-8
- 公式情報 https://www.instagram.com/manjuya_kamakura/
店頭には、昔ながらの「みたらし」のお団子とともに、「スーパーレモンあん」や「りんごあん」など現代風のおしゃれな味も並んでいます。ソフトクリームやわらび餅、そして話題の「大仏さま焼き」も要チェックです。
島の茶屋あぶらや(江ノ島)
- 住所 神奈川県藤沢市江の島2-5-8
- 公式情報 https://www.facebook.com/aburaya.enoshima/
江ノ島神社(奥津宮)の境内にある甘味処です。古民家風の店内は和の雰囲気が漂います。人気メニューの「白玉アラドーモ」は見た目がかわいい!定番の「白玉あんみつ」や「抹茶セット」もおすすめです。
まとめ
きものでおでかけしたい神奈川のおでかけスポットとして、和を感じる日本庭園や歴史的建造物、おいしいグルメをご紹介しました。
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