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着用後のきもののお手入れってどうするの?を解説!

きもののお手入れ
着用後の着物のお手入れってどうするの?を解説!

きものを着た後は必ずチェック!これであなたもきもの美人!
着たその日に自分でできるきもののお手入れ

きものを着た日は、一日中程良い緊張感がありますよね。帰宅後はきものを脱いで、ちょっとほっとする瞬間かもしれません。
きものを脱いだ後は、次にきものを着るためのスタートです♪
脱いだ後のお手入れを頭に入れて、帰宅後に流れるような動作でお手入れができるようになると、きものを着ることがぐん!と楽になります。
そこで、きものを着た後に自分でできるお手入れ方法をご紹介します。

きものを脱いだ後のチェックポイント

家に帰ってきてきものを脱いだら、汚れがつきやすい場所を中心に、汗や汚れ、シワがついていないか全体的にチェックしましょう。

そして、きもののお手入れの大切なポイントは、できるだけ早めに対処することです!

なぜきものはお手入れが必要なの?

きものは洋服以上にデリケート。脱いだ後すぐにチェックをしておけば安心です!

なぜきものはお手入れが必要なのでしょうか? 普段着る洋服も、汚れがついたら洗濯し、シワがついたらアイロンなどでのばしますよね。同じように、きものもお手入れが必要ですが、きものは洋服以上にデリケートです。例えば、きものについたファンデーションの汚れなどを放っておくと、落としにくくなる恐れがあります。また、きものの主な素材である「絹」は、もともと湿気や水分を寄せつけやすい特徴があるため、カビが発生したりさまざまなトラブルが起きやすい素材なのです。でも、脱いだ後すぐにチェックをしておけば安心です!

自分でできる!きもののお手入れ方法

実際にきものを着た後のお手入れ方法をご紹介!

では、実際にきものを着た後のお手入れ方法をご紹介します。まず、きものを脱いだら、「きものハンガー」にかけて風通しの良い日陰に干しましょう。「きものハンガー」は袖まできれいに伸ばせるので、とても便利です。帯も一緒にかけて湿気をとりましょう。あまり長い時間干しすぎると型崩れの原因になるので、1時間前後、長くても一晩程度に留めておきましょう。湿気を取り除くことでカビ防止になりますし、シワも取り除くことができます。ハンガーにかけたら、先ほどの衿、袖口、身頃、裾などのチェックを行います。汗をかいた日などに、もし目立つ汚れやシワがあるなら、気づいた時点で対処を行っておきましょう。それぞれの対処法をご紹介します。

実際に着物を着た後のお手入れ方法をご紹介!

汗対策

もし汗がたくさんついてしまった場所があれば、ほんの少し水を含ませたタオルで叩いておきます。ただし、水を含ませすぎると生地が縮んでしまうので、あくまで少量に。

シミ・汚れ対策

化粧品やマジック、お茶、コーヒー、お酒、血液、泥などのシミや汚れは、きものを購入された呉服店や着付け教室などで悉皆のあるところに頼んだり、きものの取り扱いに慣れているところにご相談されると安心です。

ほこり対策

きものをハンガーにかけたら、ブラシでほこりを落としましょう。ブラシは豚毛のきもの用やカシミヤ用が向いています。ない場合は、ベルベットやビロードなどの布や未使用の化粧用パフなどを使うのもOKです。きものハンガーと一緒にしまっておくと良いですね。

シワ対策

シワが目立つ場所には、アイロンで伸ばす方法がありますが、アイロンは最終手段とし、陰干ししても取れない場合にかけるようにします。布はアイロンの熱で変色する恐れもありますし、金銀の糸や金箔部分に当てると変色してしまうからです。やむを得ずかけるときは、必ず「当て布」をして、着物の裏側からかけるのが基本です。スチームアイロンは生地が縮んでしまうので厳禁です。また、陰干しをした後でもまだシワが残っているところは、汗がついている可能性があります。その場合、シワ抜きではなく、悉皆のあるお店で「汗抜き」を行っておくと良いでしょう。将来、汗染みになるのを防ぐことができますよ。

ここに注意!きもののお手入れ

落とし方が分からない汚れについては、自己判断で対処しないこと

きもののお手入れで注意してほしいのが、落とし方が分からない汚れについては自己判断で対処しようとしないことです。間違った方法でケアしてしまうと、色が抜けてしまったり、かえって生地にダメージが加わることもあります。お手入れ方法が分からない場合には、着付け教室の悉皆か呉服店など、きものの扱いに慣れているプロに相談することをお勧めします。

お手入れのポイントと流れ

きもののお手入れのポイントは、できるだけ早い対処をすること。ダメージも最小限にとどめることができます。

お手入れのポイントと流れ

脱いだ後は・・・

  • きものハンガーにかける。
  • ほこりを取りながら汗や食べ物などのシミや汚れがないかチェックする。
  • 陽の当たらない陰干しを約1時間〜2時間、長くても1晩。湿気を取り除く。
  • 問題がない場合は、たたんで、たとう紙に包んでしまう。
  • シミや汚れがある場合は、きものの扱いに慣れている着付け教室の悉皆や呉服店に早めに相談する。
  • きものハンガーやほこり取りのブラシ、布は一緒の場所に置いておく。

この流れをきものを着た時の流れとしてしまえば、意外と簡単に素早くできますよ。

きものを脱いだ時が、次に着物を着るスタートの時♪
着物での楽しい一日を思い返しながら、きもののお手入れをして、もとの通り折り目ただしくたたんでしまっておけば、次に着るときに気持ちよく着ることができます。
その日どんな着方をしたか、次はどんなことを気を付けようかな、お手入れをしていくことは、きものを大切に扱うということです。

大切に扱うということは、きものをとても良い状態で何度も着ることができ、次、またその次の世代へ伝えていけるということになります。ぜひ、「今日もありがとう。今度もよろしくね!」の気持ちで大切にお手入れをしてみてください。

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