本日2024年7月3日、約20年ぶりに新紙幣が発行されました。
20年前に一万円札だけは変わらなかったので、渋沢栄一の新一万円札に限っては約40年ぶりとなります!
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』でも注目された渋沢栄一は、近代日本の経済発展に貢献した実業家で、「日本資本主義の父」と称されます。約500の企業や教育・社会事業を設立し、多大な影響を与えました。
今回は新紙幣発行にちなみ、渋沢栄一にも縁がある「藍染」についてご紹介したいと思います。
渋沢栄一が生まれた埼玉県深谷市、北部の利根川沿いの村々では「藍」をたくさん栽培していました。もちろん渋沢栄一の実家でも藍を栽培し、染料となる藍玉を製造していました。さらに藍を栽培している農家から藍を買い付け、作った藍玉を紺屋に販売もしていました。
江戸時代、藍の産地としては徳島県の吉野川流域(阿波)が最も盛んでしたが、そこに負けない良い藍をつくろうと、相撲番付の形を利用して、良い藍を栽培した農家を順番に、大関、関脇、小結とあてた番付表を渋沢栄一は考え出しました。このことからも経済人の渋沢栄一の片鱗が見えます。
長沼静きもの学院では、着付け技術のほか、きものの歴史や産地、技法など、座学も取り入れています。「藍染」についても、より深く学ぶことができます。
「藍染」を素敵に着こなす、長沼静きもの学院 横浜校 吉岡淳子教室長のきものコーディネートもご紹介します。
【きもの&帯 コーデ】
- きもの…藍染 絽の小紋
- 帯 …藍染 夏名古屋帯
- 帯締 …夏レース帯締 朝顔の柄
<吉岡教室長よりコメント>
きものには夏の草花が全体に散りばめられています。きものも帯も藍染ですので、熱を吸収しないので、とても涼しいです。いい感じ…。帯締は朝顔の柄で季節を感じますね。
天然藍を使用した伝統的な染色技法により独自の風合いと深く鮮やかな青色が最大の魅力です。天然藍にトリプタンスリンという抗菌成分が含まれ、藍染は抗菌作用があると近年の研究で実証されているそうです。夏でも涼しく快適に過ごせ、経年変化により色味が深まり、着るほどに個性が増していく「藍染」。きものでも、ゆかたでも、涼しげな「藍染」にぜひ触れてみてください。
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