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浴衣を自分色に染める!墨流し染めの体験会を行いました

全校共通

長沼静きもの学院では、着付けだけではなく、和文化に触れる体験授業も行っております。2024年4月上旬は染めの技法に関して学ぶ体験学習を実施。今年も、新宿区にある『染の高孝』様にて、墨流し染め体験会を行いました。その様子をご紹介します。

伝統的な染めの技法・墨流し染めとは?

墨流し染めとは、水槽に落とした顔料を刷毛や櫛などで柄にして転写させる技法。中国の墨流し「流沙箋」が日本に9世紀から伝わったと言われています。
少しずつ日本で独自の発展を遂げ、江戸時代に入ると墨のほかに紅や藍などが加わり、布地に写すことが開発されました。以降、日本中で行われるようになり、今の高田馬場駅周辺も多くの工房があったそうです。

今回は、その伝統技法を生徒の皆さまに体験していただきたく、新宿区にある『染の高孝』様にて、墨流し染め体験会を行いました。

【墨流し染め体験 1】生地選び

工房に到着したら、まずは染める生地を選びます。
・木綿または麻
・生地の柄
複数種類がある中で、1つの反物を選んでいきます。

墨流し染めのデザインや色をイメージしながら、みなさん真剣に生地を選んでいらっしゃいました。

【墨流し染め体験 2】職人さんによる、墨流し染めの実演を拝見

反物を選んだら、墨流しを行う水槽のある部屋へ移動。
数々の賞を受賞する高橋先生んによる、墨流し染めの説明を受けます。

水槽に次々と広がる綺麗な色味と柄に、綺麗〜!と思わすみなさんから声が上がっていました。
普段は仕上がった状態しか見られないので、反物が染められていく様子を目の前で見られるのはとても貴重な体験ですね。

【墨流し染め体験 3】染める色を数種類選びます

まずは自分の好みの色を4種類まで選びます。

2~3色で抑えると、まとまりがありながらも墨流しならではの表情を作ることができて良いそうです。
どんな雰囲気で染めたいか伝えると、色選びも先生がアドバイスをしてくれました。

【墨流し染め体験 4】長さ12m!水槽へ染料を落とし入れます

色を選んだら、早速筆を使って水槽に色を落としていきます。
先ほど見た先生の手の動きを真似しようと思っても、染料が多過ぎたり少な過ぎたり、自分の思ったところに染料が置けないことも。
実際に自分で手を動かすことで、改めて先生の技術の高さを感じられます。

きもの一反分の12mの長い水槽なので、徐々に皆さん慣れてきて、とても楽しそう!
様々な角度から見て、染料が足りない部分に少しずつ色を追加して終了です。

【墨流し染め体験 5】複数種類の道具を使って柄付け

水槽全体に染料が行き渡ったら、次は柄付けです。
柄棒や櫛を使って、マーブル模様やピーコック柄を書いていきます。

道具が通るたびに、なめらかに柔らかく動く染料は見ていても楽しい!
先程まではまだらに置いてあった染料が、優雅な曲線を描くデザインへと雰囲気を変えていきます。

【墨流し染め体験 6】布に転写して完成!

デザインが確定したら、職人さんたちの手によって布に転写していただきます。
ピンと張った生地を水槽に触れさせると、あっという間に柄が白い布へ染料が写っていきます。

今回の体験会では特別に同じ柄のハンカチも作成いただけました。
完成がとても楽しみです。

約1ヶ月後に教室に到着予定!

染めた反物は乾燥し、約1ヶ月後に普段通っている教室に配送されます。
届いた反物は、そのまま持ち帰るもよし、長沼静きもの学院の提携先でマイサイズの浴衣を縫製してもらうことも可能です。

きものの知識豊富な教室の先生が採寸をしてくれるので、自分にとって心地よいサイズ感で作成できます。
お仕立ても含め、初夏には手元に届く予定です。
今回の墨流し染めを体験した方は「今年の夏は自分で染めた浴衣を沢山来たい」と楽しそうに話していました。

今後も生徒さま向けの楽しい体験授業を開催予定です。
ぜひ一緒にきもの・和文化の世界を楽しみましょう!
長沼静きもの学院では、いつでも皆さんをお待ちしております。

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長沼静きもの学院のきもの着付け科は約2ヶ月でゆかた・紬・小紋などの、カジュアルなきものの着方を学べる学科。基本のコースを終えた後は、小紋や留袖、振袖などのフォーマルなきものの着方・相手への着付けも学べます。

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