着用後の着物のお手入れってどうするの? |
着物の着付を習うなら着付教室の長沼静きもの学院

コラム

(コラム第6回)
着用後の着物のお手入れって
どうするの?を解説!

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着物を着た後は必ずチェック!これであなたも着物美人!
着たその日に自分でできる
着物のお手入れ

着物を着た日は、一日中程良い緊張感がありますよね。帰宅後は着物を脱いで、ちょっとほっとする瞬間かもしれません。
着物を脱いだ後は、次に着物を着るためのスタートです♪
脱いだ後のお手入れを頭にいれて、帰宅後に流れるような動作でお手入れをできるようになると着物を着ることがぐん!と楽になります。
そこで、着物を着た後に自分でできるお手入れ方法をご紹介します。

着物を脱いだ後のチェックポイント

家に帰ってきて着物を脱いだら、汚れがつきやすい場所を中心に、汗や汚れ、シワがついていないか全体的にチェックしましょう。

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最も汚れがつきやすいところです。
特に首回りの汗や、ファンデーションがついていませんか?

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砂ほこりや泥跳ねがつきやすいところです。
特に後ろの部分は、タクシーなど車に乗った時に汚れやすいので、気を付けて乗り降りすることが大切です。

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お食事をした日は、食べこぼしなどのシミがないかみてみましょう。
背中や帯の下など汗をかきやすい部分ですので、汗などの水分がないかみておきましょう。

そして、着物のお手入れの大切なポイントは、できるだけ早めに対処することです!

なぜ着物はお手入れが必要なの?

着物は洋服以上にデリケート。
脱いだ後すぐにチェックをしておけば
安心です!

なぜ着物はお手入れが必要なのでしょうか? ちょっと確認しておきましょう。 普段着る洋服も、汚れがついたら洗濯し、シワがついたらアイロンなどでのばしますよね。同じように、着物もお手入れが必要ですが、着物は洋服以上にデリケートです。 例えば、着物についたファンデーションの汚れなどを放っておくと、落としにくくなる恐れがあります。また、着物の主な素材である「絹」は、もともと湿気や水分を寄せつけやすい特徴があるため、カビが発生したり色々なトラブルが起きやすい素材なのです。 でも脱いだ後すぐにチェックをしておけば安心です!

自分でできる!着物のお手入れ方法

実際に着物を着た後のお手入れ方法をご紹介!

では、実際に着物を着た後のお手入れ方法をご紹介します。 まず、着物を脱いだら、「着物ハンガー」にかけて風通しの良い日陰に干しましょう。「着物ハンガー」は袖まできれいに伸ばせるので、とても便利です。帯も一緒にかけて湿気をとりましょう。あまり長い時間干しすぎると型崩れの原因になるので、1時間前後、長くても一晩程度に留めておきましょう。湿気を取り除くことでカビ防止になりますし、シワも取り除くことができます。ハンガーにかけたら、先ほどの衿、袖口、身頃、裾などのチェックを行います。汗をかいた日などに、もし目立つ汚れや、シワなどがあるなら、気づいた時点で対処を行っておきましょう。それぞれの対処法をご紹介します。

汗対策

もし汗がたくさんついてしまった場所があれば、ほんの少し水を含ませタオルで叩いておきます。ただし、水を含ませすぎると生地が縮んでしまうのであくまで少量に。

シミ・汚れ対策

化粧品やマジック、お茶、コーヒー、お酒、血液、泥などのシミや汚れは、着物を購入された呉服店や着付け教室などで悉皆のあるところに頼んだり、着物の取り扱いに慣れているところにご相談されると安心です。

ほこり対策

着物をハンガーにかけたら、ブラシでほこりを落としましょう。ブラシは、豚毛の着物用やカシミヤ用が向いています。ない場合は、ベルベットやビロードなどの布や未使用の化粧用パフなどを使うのもOKです。きものハンガーと一緒にしまっておくといいですね。

シワ対策

シワが目立つ場所には、アイロンでのばすという方法がありますが、アイロンは最終手段とし、陰干ししても取れない場合にかけるようにします。布はアイロンの熱で変色する恐れもありますし、金銀の糸や金箔部分に当てると変色してしまうからです。やむを得ずかけるときは、必ず「当て布」をして、着物の裏側からかけるのが基本です。スチームアイロンは生地が縮んでしまうので厳禁です。また、陰干しをした後でもまだシワが残っているところは、汗がついている可能性があります。その場合、シワ抜きではなく、悉皆のあるお店で「汗抜き」を行っておくといいでしょう。将来、汗染みになるのを防ぐことができますよ。

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ここに注意!着物のお手入れ

落とし方の分からない汚れについては、
自己判断で対処しようとしないこと

着物のお手入れで注意してほしいのが、落とし方の分からない汚れについては、自己判断で対処しようとしないこと。間違った方法でケアしてしまい、色が抜けてしまったり、かえって生地にダメージが加わることもあります。お手入れ方法が分からない場合には、着付け教室の悉皆か呉服店など着物の扱いに慣れているプロに相談することをお勧めします。

お手入れのポイントと流れ

着物のお手入れのポイントは、できるだけ早い対処をすること。
ダメージも最小限にとどめることができます。

脱いだ後は・・・
  • きものハンガーにかける。
  • ほこりをとりながら汗や食べ物他のシミや汚れがないかチェックをする。
  • 陽の当らない陰干しを約1時間~2時間。長くても1晩。湿気をとります。
  • 問題がない場合は、たたんで、たとう紙に包んでしまいます。
  • シミや汚れなどがある場合は、着物の扱いになれている着付け教室の悉皆や呉服店などに早めに相談しましょう。
  • 着物ハンガーやほこり取りのブラシや布は一緒のところに置いておきましょう。

この流れを着物を着た時の流れとしてしまえば、意外と簡単に素早くできますよ。

着物を脱いだ時が、次に着物を着るスタートの時♪
着物での楽しい一日を思い返しながら、着物のお手入れをして、もとの通り折り目ただしくたたんでしまっておけば、次着るときに気持ちよく着ることができます。
その日どんな着方をしたか、次はどんなことを気を付けようかな、お手入れをしていくことは、着物を大切に扱うということです。

大切に扱うということは、着物をとてもいい状態で何度も着ることができ、次、またその次の世代へ伝えていけるということになります。ぜひ、「今日もありがとう。今度もよろしくね!」の気持ちで大切にお手入れをしてみてください。

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